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  • 執筆者の写真出口朝子

ふたつの言葉から


松林が風の形を保つように…言葉が人間の形を守る。

 イオルゴス・セフェリス すべて、というのはーーー  厚かましく、うぬぼれで膨れ上がった言葉だ。  書くときは引用符でくくってやらなけば。  何ひとつ見逃さず  集めて抱え込み、取り込んで持っているふりをしている。  ところが実際には  暴風の切れ端にすぎない。 

 ヴィスワヴァ・シンボルスカ


二つの言葉を横に置いて一本の線を引いてみる。 足りない。と思い、次の線に移り、また足りなさに辿り着く。

この言葉に反応した心をただ紙に留められたらいいのに。


早朝の湖はいつも静か。

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言葉からのつづき

偶然同じ時期に前のふたつの言葉に出会い、同じくらいの熱量で惹かれたので無謀にも同じところに並べてみた。どちらも本当にそうだと思ったのだけれど、悲しいことに「うーーーむ、、、と思った。」としか言葉では表現できなくて、だいぶ物足りないので何か描いてみたりする。 ふと数年前の自分の書いたものを読むと「先に言葉があると描きにくい」という様なことが書いてあった。「言葉が抽象的だと描きやすく、具象的だと描きに

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